招き猫と私


私にとって「招き猫の魅力」とは?


もともと実家きもの屋なので、和風のものが昔から好きでした。

平成元年に、
ふるさとの長崎島原へ帰ってきて、きもの屋を手伝うようになってから、
和風の縁起物といわれる
「お福さん」「福助」「七福神」そして「招き猫」を集めるようになりました。


平成3年〜6年の
「普賢岳噴火災害」が、私の人生の転機となりました。

私自身は直接被災者ではなかったのですが、
3年間に渡る長期災害というのは、精神的な疲労は相当なものでした。

「明日が見えない生活」が続く中、
神や仏などの信仰に走る人も多くいました。

そういう目に見えない精神的なプレッシャーから
私を救ってくれたのが、
数年前に長崎で手に入れた一つの「招き猫」でした。



あの、くったくのない明るい表情で笑いかける招き猫が
「まあ、ぼちぼち生きようヨ!
一度きりの人生!前向きに明るく行こうヨ!」

語りかけてくれているように感じ、
スーッと気が楽になったのです。


長期災害の中、いろいろ考えるところがあり、
平成7年に、
実家のきもの屋を退職し、ばあちゃんの家を残したい一心で
「しまばら水屋敷」をはじめました。



水屋敷をやり始めてから、ますます「招き猫」の魅力にひかれ、
平成10年秋には、
島原で「来る福招き猫まつりin島原」を開催するようになり、
水屋敷二階を「島原招き猫屋敷」という
常設の招き猫展示施設にしてしまいました。


「招き猫」には、「洒落っ気」があります!

今は機能的なモノがもてはやされがちな世の中ですが、
あってもなくても困らない縁起物である「招き猫」を、生活に取り入れ楽しむ心!

「気持ちの余裕」というか
「肩の力を抜いて、ホッとする気持ち」というか
「和心(なごませるこころ)」
「招き猫の魅力」だと私は感じています!



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